じっとその人があたしを見てきた。 …? 「なまえ」 「え?」 「なまえ、なんてゆーの」 「碧月…麗生…です」 「麗生」 名前を呼ばれてドキッとした。 「俺、2年の松尾遼 ( まつおりょう ) 」 2年生…先輩だったんだ。 「遼、先輩」 「ん」 ふわっと微笑んだ遼先輩。 「 … 眠いから今日は帰る 」 帰る…? 「授業遅れないようにね」 立ち上がった遼先輩はちらっとあたしを見て 「 またあした 。」 屋上を去っていった遼先輩の横顔は やっぱり綺麗だと思った。