「俺たちも書いて渡し合おうか」
竜くんが車のダッシュボードからペンを1本取り出す。
「うん」
お互いの手帳に相手の字で、記念日が書かれていくことになる。
この字を見れば、離れてるときもそばに感じられる気がする。
「いつかここに、結婚記念日が増やせたらいいな」
竜くんの言葉に書いていた手を止めて、上を見上げる。
そしたら竜くんはとても優しく笑っていて。
はやく、もっと近くに行きたくなった。
「竜くん」
「ん?」
あたしの呼びかけにも優しく返してくれて。
いつの間に、彼はこんなにも優しい雰囲気をまとうようになったのだろうかと思う。
いや、最初からきっと優しかった。
ただ、不器用でその優しさをうまく出せなかっただけで。
今なら隠れた優しさにも気がつける。
「竜くんのもっと近くに行きたい」
そう言えば、彼は目を丸くして。
でも、フッと笑ってあたしを引き寄せた。
「あとから、な……」
それだけ言ってあたしに軽く口付けをする。
ダイアリーデーの甘いひととき。
これからです。
竜くんが車のダッシュボードからペンを1本取り出す。
「うん」
お互いの手帳に相手の字で、記念日が書かれていくことになる。
この字を見れば、離れてるときもそばに感じられる気がする。
「いつかここに、結婚記念日が増やせたらいいな」
竜くんの言葉に書いていた手を止めて、上を見上げる。
そしたら竜くんはとても優しく笑っていて。
はやく、もっと近くに行きたくなった。
「竜くん」
「ん?」
あたしの呼びかけにも優しく返してくれて。
いつの間に、彼はこんなにも優しい雰囲気をまとうようになったのだろうかと思う。
いや、最初からきっと優しかった。
ただ、不器用でその優しさをうまく出せなかっただけで。
今なら隠れた優しさにも気がつける。
「竜くんのもっと近くに行きたい」
そう言えば、彼は目を丸くして。
でも、フッと笑ってあたしを引き寄せた。
「あとから、な……」
それだけ言ってあたしに軽く口付けをする。
ダイアリーデーの甘いひととき。
これからです。



