初めてキスをしたのはキスの日だったなぁと、レジに並びながら思い出すとついつい頬が緩んでしまう。

あの時はまだ竜くんのこと怖い先輩だとしか思ってなくて、まさか自分が、こんなにも竜くんのことを好きになるなんて思ってもいなかった。

竜くんと5月28日の花火の日から付き合いだして、もう7ヶ月が経った。
あっという間だったけど、笑ったり泣いたり怒ったり。
いままで見たことのない、竜くんの表情もたくさん見れた。

この先、みんなが知らない竜くんを見るのはあたしだけがいい。
竜くんしか知らないあたしもほかの人には見せなくていい。

もうずっと一緒にいてほしい。
あたしにとって、かけがえのない存在の竜くんだから。

前ならいないことが当たり前だった人なのに。
今では毎日隣にいないことが寂しく感じる。

そのくらい一緒にいた時間が大切なんだ。

いつか、一緒になるその時まで。
この大切な時間のひとつひとつを守りたい。
大切にしていきたい。