「あの二人どうなるんだろう……流山さんは好きなんじゃないの?」


「あいつは……好きだな」


「やっぱり……」



流山さんが好きでもない人に自分の体を預けるなんて思えない。
元太は気がついてないけど、あたしの思った通りだった。



「まぁ、人のことはいい。あいつらはあいつらが答えすだろ」


「そうだね……」



当の本人にしか答えは出せない。
あたしと竜くんがそうであったように、二人にはふたりのタイミングがあるはずだ。
今ではないいつか。



「本屋ついた」


「あ、うん!」



車が止まり、外を見ると本屋さんの駐車場についていた。



「茜は俺の選んでてくれないかな?俺は少し本を見てくる」


「うん、わかった」



一緒に買い物ができないのは、寂しいなと思いつつも竜くんには竜くんの都合があるので仕方ないと納得する。

仕事熱心な竜くんだから、いろいろ調べたいこともあるに違いない。