「いつ帰ってこれるかはわかんねぇけど、俺の気持ちは変わらないって約束できるから」


「うん。あたしも約束できる」



ほかの人なんかみえない。
竜くんがいいんだ。



「あ!」



車の外に二人の姿を見つけて思わず声が漏れてしまう。



「なんだよ、びっくりするな……ってあいつら」



怪訝な顔をしながら、あたしが見ている方向へ目をやった竜くんもその二人に気がついたようだ。



「元太、流山さんと体の関係だけあるって言ってた」



先月、竜くんが来てくれた日の元太を思い出す。



「らしいな。俺も希映から……あ、流山から聞いてた」


「いいよ。言い直さなくなて。あたしだって元太のこと名前で呼んでるし」



二人の間になにもないのであれば、名前呼びだって気にならない。

竜くんはきっと、前にいろいろあったから気にしてくれてるんだ。
その心遣いが嬉しい。



「まぁ、それもそうか」