泣いて動けなくなる前に私は元来た道を走った




でも、教室にはこんな顔じゃ帰れない




きっと何があったのって花恋に聞かれるから




だから私は何も持たず学校を出た




ふらふら歩いて着いたのは家の近くの公園
ここは花恋と初めて遊んだ場所で辛いことがあった時とかに未だに来てた




ドームのような遊具の中に入り、また泣いた
「ぜんぜんっ…とまん、ないよぉ」



誰にも聞かれることなく、ひとりで