妖怪暮らしは憂鬱

「え、私の世話人…??あ…そんな世話人なんて」





苦笑いを浮かべつつ私は丁重に断った






しかし、比奈さんは笑みを零して



「やらせてください、私がやりたいのです。紫苑様には恩が有ります故に」







恩…?深々と頭を下げる比奈さんを見て、不思議な顔をするとたくさんのハテナを浮かばせる




こんな綺麗な人になにか……したっけな。



比奈さん、私に似ている人と間違えていない?




覚えていないな……






「え、あの……。私、恩なんて……、人間違いじゃないんですか?あの……覚えていないんですが」






記憶を辿るけれど、全く分からず。人間違いだと悟るが比奈さんは横に首を振るだけで。






一体、どうなってるの??





比奈さんは私の表情を見てはキョトンとし、眉間にシワを寄せる




そして、静かに呟いた





「……まさか、狠は何も言ってない……?それか、あやつも覚えていない?




何やってるんだか」





びくっ、表情と声があまりにも怖くて身体が固まる





人間では無い様な感じがして、……っていや人間じゃないんだった