妖怪暮らしは憂鬱

……もしかしてだけど、この弥って子。






「する訳がない。」







元々目つきの悪い狠は見詰められるだけでも怖いのに、更に鋭く光らせていた








「…弥って人…狠の弟さん?」





クイクイと彼の袖を引っ張って耳打ちしすると浅く頷いた






……やっぱり……







…こんがらがってる…。狠や弥に憶えてない?って尋ねられたり、黒鴉には似てるって言われたり、挙げ句の果てには愛しの嫁なんて








…まるで昔の私を求めているようで








もしや、前世?







いやいや、こんな時代で?有り得ないから!






「…どうしてだろう…。“あの人”の匂いがしない。来た時はしたのにおかしいな…」







顎に手を添えて考えている弥




“あの人”って一体誰なんだろう……








「まぁいいや。紫苑。準備が整ってから迎えに来るね?」






…はい????