妖怪暮らしは憂鬱

「何で避けるん?早う、死んでや死神」







コツコツと足音を立てながら近づく影








木々で姿は見えないけれど、何か不穏な空気が漂う








息もしずらくなりそうで、更に冷たい声が耳に響き最悪だ








「…だ、誰なの」







恐る恐る小さい声で狠に話かけた







「…黒鴉」








「黒……鴉」










そう呼んだ時、
「お前さんか、紫苑っちゅう奴は……ホンマ、似とるなぁ……」







月明かりに照らされ綺麗な顔が木々から現れた








少し肌が黒くて真っ黒の髪は猫っ毛。





風に靡くのでより綺麗に見えた












「……似てる?」







私は彼の話についていけず、ハテナが浮かぶ









「近寄るな、コイツは元の所に返す」






狠は私の目の前に隠す様に立った