妖怪暮らしは憂鬱

「ねぇ、何処に連れて行くの??元の世界に戻れるの?」





「戻れる。…ここには来ちゃいけねぇんだよ。お前だけは」





意味深な答えを返して私は理解不能でいた





…どう言う事なんだろ。なんだか寂しくなっちゃうじゃん







助けてくれてるんだろうけど。その瞳からは悲しいというのがひしひしと伝わって






……狠は、私の事を前から知ってたのかな








「なぁ、」







突然の問いかけに肩をあげる


歩きながら彼はこちらも向かずに喋り出した






「え、なに?」






「憶えてないのか?俺の事」








…?狠の事…?私の知る限りの昔の…記憶に狠の様な人はいない。







こんな綺麗な人なら尚更憶えておくだろうけど…