妖怪暮らしは憂鬱

私は“はいっ”と同意して少し待てば帰れると思うととても嬉しかった








「そうと決まれば、俺に用はないだろ?
部屋に戻る」







素っ気ない態度を示し部屋を出てしまった狠









そんなに私が嫌なのだろうか………






「そんな悲しい顔をするで無い。狠は、少々人間が苦手なだけで根はいい奴なんだ」






顔に出ていたのか慰めるように優しく述べた楓さん







「そうなんでしょうか…まぁ、しょうが無い事ですよね立ち寄ってはいけないのに…来てしまったんですから」






「お前のせいではない、気に病むなよ」







楓さんは私の肩をぽんっと叩くと“部屋に戻って休むといい”と言ってくれた











多分、状況が飲み込めてないのだろうと気遣ってくれてるみたい








本当に優しいな~~

誰かと違って








私は楓さんの指示に従って部屋に戻ることにした









廊下を歩いて居ると部屋から聞こえる楽しい声が響き渡っていた








襖の奥には沢山の妖怪が居るんだ、そう思うと少しゾッとする








…まだ、妖怪の良さが分からないからかな。








楓さんみたいな優しい妖怪であってほしい