妖怪暮らしは憂鬱

私は恐怖心を抱きながらもソロソロと近付いた







しかし、前へ前へ進んでも呻き声の主は居ない









どういうこと??








ちゃんと呻き声は聞こえる…









私はキョロキョロとあたりを見渡し最後に後ろを振り向く









その時










「ンー?人間のいい匂いがするなぁー?」










突然声が聞こえ勢いよく前方に向き直ると










2人いた。











いや、人ではない…2匹がいた

豚と、小さな黒の羽のついた牛









私が知る豚と牛は四本の手足で歩き生活をしている









いま、目の前に居るのは人間の様に二本足で立っている豚と牛



お互い薄汚れた布を羽織っていて







牛の手には血のついた斧







豚の手には剣。剣の鞘に幾つもの骨がついていた







あ、有り得ない!!!!!!!








「お、…???
人間がいるな珍しい」









「おおお、何処からか迷いこんだな?
美味そうだぁな」








そう言った豚は、口からヨダレをたっぷりとこぼしてぶひっと鳴いた








肉屋からしたらあなたが美味しそうでしょうね!!!






って、私食べられるの!!?







私は2匹を見て硬直して




その後尻もちをついてガタガタと震えていた