順番が来て
中に入るなり真っ暗で何も見えない。


「この手すりにつかりながら、奥に入っていってください!」


店員さんに言われるなり
私と昌樹くんは
中に入ってく。


だけど私が途中で怖くなってしまい
足が動かなくなってしまった。


「ちょっと待って…」


思わず、声を出した。
すると



「大丈夫?」


そう言って昌樹くんが
来た道を引き返してきてくれた。



「怖くて足が動かなくなっちゃった…」


私は素直に状況を伝えると



「つかまって?」


そう言うと昌樹くんが私の手を
とり、ゆっくり歩き出した。

不思議なことに手を繋いでもらってからは
怖さはあったものの
足を動かし歩くことが出来た。