「芽衣ちゃんって賢いね、羨ましい〜!」


「そんなそんな……」


でも奏汰君に言われちゃったら…照れちゃうよ……


……


…あれ?


なんかすごい自分気持ち悪くない?


なんで照れるの…


ふと奏汰君の目を見ると、目が合ってしまう。


スッと目をそらす。


って私…何やってんの授業聞かなきゃ……!


そこからはちゃんと聞いた。


授業が最後まで終わって、1日が終わった。


「芽衣〜?」


「ん?」


「今日さ、先生に呼び出されて遅くなりそうだから、先帰っといて?」


「え、待つよー、待つ待つ!」


「や、ほんと、結構かかりそうなのね、だから先帰っといて芽衣に悪いから……」


「分かった、ならさき帰るね!」


「あ、今日貴之も残るから!気をつけて〜」


「うん、ばいば〜い」


ん?


ん!?


ふ…ふたりきり?


奏汰君と?


……





!!!


「あ、芽衣ちゃん見つけた!紗彩ちゃんと奏汰君は?」