突然落ち着いた表情に

「…ユウちゃんは」


節約女の顔が変わるから


「ん?」


間抜けな声が出てしまう


「本当は、ユウちゃんから嫌われてると思ってた


わたしが学級委員立候補してたのもでしゃばっててうざかったでしょう?


本当は校歌やりたくなかったでしょう?」



…全部バレてたのか



「…そうだよね


でもね


ユウちゃんだけがわたしのこと信じてくれたね


声が出なくなったとき


みんな諦める中で


わたしのこと信じて


最善を尽くしてくれたよね」



だからね、と節約女は続ける



「ユウちゃんと、親友になりたいッ!」