節約女と佐藤と男子の書記の高橋とそしてわたし
(ちなみに書記のことは2年5組ではキムと呼ばれている)
4人が教壇に立ち
修学旅行の出し物について話し合い
担任の先生はその様子を仏みたいに見守ってやがる
「歌なら余計な小道具作らないで済むので環境に優しいと思います!」
ああ
一つのものをみんなで造り上げる喜びだとか
ものを造り上げる過程で得られる友情だとか
そういうものは全部このクラスでは無駄になるのだろう
「みんなが知らない歌だと楽譜印刷しなきゃいけないし環境に悪いと思います!」
高橋が口挟む
「じゃあ校歌にしようか!」
佐藤もノリノリ
「校歌とか始業式じゃん…」
ボソッと呟きながら案を黒板に書いていく
ちなみに2年5組では3cm以下のめっちゃ短いチョークしか使わせてもらえない
「キムレディ何か言ったかしら」
担任の先生が口挟んでくる
「いえ、特に」


