「御愁傷様……」 心の中で藤堂さんに合掌すると、気を取り直して庭の掃除をする。 「お待たせー!」 すると、屯所の廊下の方から藤堂さんの声がした。 「藤堂さん、急にいなく──!?」 振り向いた先にいた彼の頭の上にあるものに絶句する。 何故なら、藤堂さんの頭には漫画みたいな綺麗なコブがあったから。 「いや~、土方さんに捕まっちゃってさ~」 エヘヘ、と頭をかく彼の手には走って拳骨を貰ってまで取りに行ったものが握られている。