「ああ、そう」 興味なさそうに視線をそらすと、沖田さんは私の後ろを通っていこうとする。 「待ってください、沖田さん」 そんな彼を私は呼び止めた。 「何?」 首だけ私の方に向けた沖田さんは不機嫌だった。 「何で私を目の敵にするんですか?確かに私は平和な時代から来て何も知らない子供だけど、だからって──」 「君が何処から来て、平和ボケしているのは俺にはどうだって良いんだ」 沖田さんは私の言葉に言葉を被せると、身を翻して私に近づいてきた。