アオイロノヒマワリ ―咲―



「よし、向井さん。こっちにおいで」





私は井上さんに手招きされ、台所に入る。





「君はこの時代の子じゃないらしいね。こういった釜を使ったことは?」





「ないです。私の時代はつまみ一つで火がついたので」





「それは良い時代だ」





井上さんは感心したように頷くと、お茶を入れる道具の場所を教えてくれた。




そして、お湯の沸かし方やお茶の入れ方を教えてもらった。




でも、現代とは勝手が違うからどうもやりづらい。