「ん?」 ふと、鴨川の土手の所に光るものを見つけた。 何だろう……? 疑問よりも好奇心が勝り、私は橋の袂の階段から土手に降りた。 そして、光るものの正体に目を疑う。 「ちょっと日葵ちゃん、急にどうし──」 私の後を追いかけてきた希月と祥成もその光るものの正体に驚く。 光るものの正体、それは──。 「向日葵……?」 冬に咲くはずのない夏の花だった。