すると、土方さんはため息を吐いて、面倒臭そうに立ち上がった。 そして、私に近づくなり、帯に手をかけた。 「ぎゃ!何す──」 「脱ぎ方分かんねぇって言ったのはお前だろうが」 た、確かにそうだけどさ……。 いきなり脱がそうとするとか心臓に悪い。 土方さんは呆れた目を私に向けると、鼻で笑った。 「何だ?ガキが一丁前に恥ずかしがってんのか?」 「…………。わ、悪いですか!?」 顔が赤くなるのを自覚しながら反論すると、彼は苦笑いを浮かべる。