アオイロノヒマワリ ―咲―



「すみません、藤堂さん。変な想像をしてしまって……」





「大丈夫だよ、気にしないで。あ、しまった!」




ニコニコと人懐っこい笑みを浮かべていた藤堂さんだけど、何か思い出したようにハッと肩を揺らす。





「肝心の帯忘れた!取ってくる!」





彼は土方さんの部屋を出ていったかと思うと、バタバタと廊下を走っていく。





「廊下を走るんじゃねぇ!」





土方さんが怒鳴るけど、多分藤堂さんには聞こえていないだろう。





部屋に戻ってきたら怒られるんだろうな……。