「土方さん、入っても良い?」 「平助か。おう、入れ」 障子の向こうから声が聞こえ、土方さんが返事をするとそこが開く。 そこにいたのは子犬のような男の子、藤堂さんだった。 「これ、言われたやつ」 そう言って、藤堂さんが土方さんに差し出したのは着物一式。 え、二人って全然体型違うよね? それなのに、着物渡すって……。 もしや、土方さんってそっち系──?