「はい?」 「此処を出ていくつもりかい?」 「はい」 「行くあてはあるのかい?」 「無いですよ。でも、この時代に私の友人達も来ているはずなんです。探さないと」 祥成と希月を見つけて、早く現代に戻らないと……。 「ならば、私達も協力しよう。だから、此処にいなさい」 近藤さんの言葉に、土方さんと沖田さん以外は頷いている。 でも、私には此処にいないといけない理由が分からなかった。