今、すっごい鈍い音がした……。 あまりにも痛そうな音に私は目をぱちくりさせる。 目の前では沖田さんが拳骨を落とされた頭を痛そうに押さえていた。 「近藤さん、痛いですよー!コブになっちゃいましたー!」 沖田さんが名前を呼んだことによって、拳骨を落とした人が局長の近藤勇なのだと理解する。 「いや、今のは総司が悪いな」 「さすがに貧相は言い過ぎだろ……」 「「……………………………」」 真っ赤になって無言の二人はともかく、あとの二人はどうやら私の味方らしい。