そう思っていると身体がフワリと浮いた。 「平助、この子が固まってるよ」 耳元で沖田さんの声がする。 身体がフワリと浮いたのは彼が平助君から私を離すために抱き上げてくれたかららしい。 「総司に言われたくない!散々向井ちゃん困らせて、泣かせたくせに!」 「それは──」 「なのにさ、何!?何で手を繋いで帰って来た挙げ句に助けてんの?意味不明!」 捲し立てるように言う平助君に、「落ち着けって平助」と永倉さんが宥める。