険しい顔、めっちゃ怖い。 鬼と呼ばれる意味を目の前の彼の顔で理解する。 「お前、芸妓のひまりだろ?」 「いえ。私はひまりではなく、漢字で日葵です」 私は近くの石で地面に『日葵』と書いて見せる。 すると、彼の顔色が変わった。 「なら、何で芸妓の格好をしてる?」 「これは芸妓体験で着てたんです。本職じゃありません」 急に冷静さを取り戻した私は淡々と彼の言葉に答えていく。 そして、答える度に土方さんの顔色は悪くなっていく。