「熱上がったし……」 それから少ししてから見た目で分かるほど沖田さんの熱は上がってしまった。 顔は赤いし、汗をかいて、呼吸も荒い。 寝てるけど苦しそうだ。 どうしよう、平助君呼ぼうかな……。 「何かあったらすぐに言ってねって言ってたし、呼ぼう」 そう判断して立ち上がろうとしたら、着物の裾を掴まれた。 「何処に……行くの……?」 掠れた声の方を見れば、寝ていたはずの彼が目を覚まし!私の着物の裾を掴んでいた。