沖田さんは今後労咳、今でいう結核になる。
現代では治る病気だけど、この時代では不治の病とされている。
もし、このときにかかり始めているのなら……。
「ねぇ、掃除するならさっさとしてくれる?足音うるさいんだけど」
そんなことを考えていたら、不機嫌そうな沖田さんの声がした。
え、何で襖開けてないのに私だって分かるの?
「君のことだから何で襖開けてないのに分かるの?って思ってるでしょ?」
え、エスパー?
「簡単だよ。腕を怪我している山南さんが雑巾がけするわけないし、平助は馬鹿だから雑巾して気を間明わそうなんて考えない」
つまり、消去法で私というわけか。



