「あ、そうだ」 ふと、とあることを思い出して声を上げる。 「何だよ?」 「あ、でも!貴方がたは浪人だから関係ないですね」 「は?」 意味深な私の言葉に、二人は眉をひそめる。 池田屋事件が終わったあとにはそれ以上に大きな事件が起きる。 でも、言ったところで浪人の二人にはどうにも出来ないことだ。