アオイロノヒマワリ ―咲―



「何だよ、急に?」




「いや、池田屋に新選組と行動を共にする少女がいた」




高杉は代わりの猪口を桂の膳から奪うと、お酒を注ぐ。



何で急にあの子の話になるの?



眉をひそめながら次の桂の発言に耳を傾ける。




「ああ。だが、未来のことを彼らに話していないようだ」




「は?」




桂の言葉に、高杉は片眉を上げる。