そうか、これが恋なんだ──。 ──と。 でも、この恋に未来はないことは分かっている。 私はこの時代の人間じゃないし、彼には想い人がいる。 自覚したばかりだというのに失恋確定。 何とも言えない気持ちだった。 それでも、他に好きな人が出来るまで想い続けても良いかな……? 灯籠の淡い光に照らされた彼を見ながら、私は土方さんに対する恋を自覚するのだった──。