『何故俺じゃダメなんだ……』 そう、沖田さんは言った。 何のことだか分からなかったけど、一つだけ分かった。 それは私に向けられた言葉ではないということ。 そんなことをぼんやりと考えていたら、急に土方さんに手を引かれた。 「ちゃんと前を見ろ。ぶつかるぞ」 目の前には民家の壁があって、もう少しでぶつかるところだった。 ついでに言うといつの間にか平助君もいなくなっていた。 「す、すみません……。あれ、平助君は?」 「もっと近くにいくって前の方にいる」 もっと近く?