「平助君、私何か持つよ。元々私が買って貰ったものだし」




膨れる平助君から何かを受け取ろうと手を伸ばすと、彼は首を左右に振る。





「大丈夫、これくらい持てるから」




「でも、結構重いし……」




「良いの良いの。俺は荷物持ちだから」





荷物持ちを強調した平助君の言葉に、土方さんは呆れたようにため息を吐いた。





「俺達だけ見てきたなんて言ったら何言われるかわかんねぇだろうが」




「見てきたなんて言わなければいいんだ!?」




あ、土方さんってば余計なこと言った。





土方さんの言葉は言わなければバレない、そう言ったようにも取れる言い方だった。