でも、それが時代の流れだと言うなら受け入れる。





それでいい方に向かったから向井みたいな奴がいるんだ。




人斬りと言われる俺達の力になろうとする優しい心を持った奴が生まれる時代。




見てみてぇもんだな……。




「土方さん、私は……」





何か言おうとする向井の頭をぐしゃぐしゃと撫でる。




髪をぐしゃぐしゃにされた向井はさっきまでの泣き顔は何処に行ったのか怒っている。





……まあ、受け入れはするが、そう簡単に受け入れてたまるかよ。




俺達はその時が来るまで抗ってやる。




武士の誇りにかけて、な……。






side土方 end