「お前が俺達の力になりたいと思っていることは分かってる。だが、そんなことを考えなくていい」 「でも……っ!」 「でもじゃねぇよ。……お前がいた時代が平和なら俺は……俺達は散ったって構わない」 向井の目が揺らいだ。 こいつの反応を見ていれば分かる。 俺達の、武士の時代は多分もう永くは続かない。 新選組はもうじき無くなる。