刀を抜こうと鯉口を切る。 「止めておきなさい。それより、今は上に急いだ方がいい」 上? まさか……っ!? 「君達の姫と仲間を失いたくないのならね……」 クスリと笑った桂に、嫌な予感がした。 俺は目の前の大物をよそに二階へと駆け上がった。 斎藤達と共にアイツも制止も聞かず、中に踏み込んでいる。 刀を持たないアイツが入るには危険すぎる場所だと言うのに。