side 土方
「近藤さん!無事か!?」
遅れてきたくせに手柄を横取りしようとする奴らを足止めしていた俺は、斎藤達よりも遅れて池田屋の中に入る。
池田屋の中は浪士達の骸や血の臭いが充満していた。
そんな中に近藤さんは血濡れた刀片手に立っていた。
「おお、トシ。私はピンピンしているぞ。だが、奥沢が……」
険しい顔をした近藤さんの視線は俺を見たかと思えば、庭を見る。
そこには戸板に乗せられた奥沢の骸があった。
戦死者、一名……か。
「近藤さん!無事か!?」
遅れてきたくせに手柄を横取りしようとする奴らを足止めしていた俺は、斎藤達よりも遅れて池田屋の中に入る。
池田屋の中は浪士達の骸や血の臭いが充満していた。
そんな中に近藤さんは血濡れた刀片手に立っていた。
「おお、トシ。私はピンピンしているぞ。だが、奥沢が……」
険しい顔をした近藤さんの視線は俺を見たかと思えば、庭を見る。
そこには戸板に乗せられた奥沢の骸があった。
戦死者、一名……か。



