アオイロノヒマワリ ―咲―




「二人まとめて黄泉へ送ってやる」





そして、その笑みを浮かべたまま刀を私へ向けて振り下ろした。




ああ、斬られるのって痛いんだろうな。




……死ぬ前に本気の恋をしてみたかったな。





そんなことを思いながら来るであろう痛みを目を瞑って待っていた。





でも、次の瞬間──。





「ぐ……はっ……」





くぐもった浪士の声と共に、肉を貫く不快な音がした。