「逃げの小五郎が何故此処にいる?さっさと味方を見殺しにして逃げたのかと思った」 「安い挑発ですね、沖田君」 挑発じゃないだけどな。 それより、何故こいつは俺の名前を知ってるんだ? すると、桂は無駄に整った顔に笑みを浮かべる。 「君達の所にいる未来からきた姫は何も教えてくれないのですね」 未来からきた姫? ああ、あの娘のことか。 「別に教えてもらわなくても、新選組は何も困らない」 そう、未来なんて知らなくて良い。 俺は、俺達は今を見て、今を生きるんだ。