何だこれ、目が回る……。 倒れそうになる身体を力ずくで保っていると、喉の置くから何かが込み上げてきた。 反射的に口を押さえて吐き出すと、床に赤い斑点が出来た。 何事かと手のひらを見ると、そこは真っ赤に染まっていた。 「おやおや、大丈夫ですか?」 「か、桂先生!」 己から吐き出された知に驚きながらも俺は浪士と現れた桂に刀を向ける。 目が回って気持ちが悪い。