刀だと気付いて避けたが、刀を振るった浪士に体当たりされて俺達は壁の方へ飛ばされる。 「がっ!」 「う"っ」 俺は背中を打ち付けただけだったが、平助は頭を打ったのかそのまま昏倒する。 「我らの邪魔をするな、新選組。そして、我らが同志を返せ」 刀を向けてくる浪士の言葉に、俺は立ち上がりながら口角を上げた。 「邪魔?同志?何それ?」 でも、立ち上がった途端目の前が歪んだ。