ふと、桂が二階に上がるのが見えた。 俺はそれを追う。 「総司、俺も行く!」 平助も桂の動きを見ていたのか、俺の後をついてきた。 二階は一階に比べて静かだ。 一階が戦場になっているからかもしれないけど、それにしたって静かすぎる。 「あー、今夜は暑いなー」 すると、敵の姿が無いからか平助は額の鉢金を外した。