「別にどっちで会合が行われても関係ないんじゃないですか?」





すると、これまで黙っていた沖田さんが口を開いた。




柱に寄り掛かって、刀を肩に預けて座っている彼はどうでも良いと言うように欠伸をする。




「監察方によれば池田屋か四国屋に絞れてるんでしょう?なら、両方に乗り込めば良い。そうでしょう、土方さん?」





「まあな」




「だったら、隊士を集めてさっさと乗り込みましょうよ。その子の友人が情報を流してるなら会合が早まる可能性がある」





「……珍しく頭が切れるじゃねぇか、総司。よし、隊士を集めろ。双方に御用改めだ」




土方さんの言葉で幹部の人たちが動き始めた。