アオイロノヒマワリ ―咲―



「どうした、帰るぞ」



「あ、はい!」




原田さんに呼ばれて再び歩き出す。




この時、私はすっかり忘れていた。




希月も未来の情報を持っているということを。




そして、知らなかった。




希月が身を置いている場所を。





希月がやろうとしていることを──。