「あ……」 ふと、傍らにいる少女が声を発する。 「どうした?」 桂が問うと、少女は答えることなくただ一点を見つめている。 二人はその目線を辿ると、一人の小柄な人物に行き着いた。 「あれは……女子か……?」 「女だな。妙だな、新選組に女がいるなんて聞いたことねぇ」 二人の話を聞きながらも、少女は入り口の傍の人物達を見ている。