「いってぇな、土方さん!せっかく心地よいほろ酔いだったのによ」 「あれでほろ酔いってんならもう一発殴るぞ、新八」 「……スミマセン、完全に酔ってました」 入り口にはこぶを頭に乗せた三人と数人の男達がいる。 「新選組か……」 桂の忌々しそうな呟きに、高杉は楽しそうに口角を上げる。 「京都守護職松平容保の番犬か。面白そうな奴等じゃねぇか」 「高杉」 「分かってる、手出しはしねぇよ。……今はな」 高杉の言葉に、桂は「本当に分かったのか」という疑いの目を向けた。