「簪、付けてるんだな」 「恋しい人に貰ったものだもの、付けるわよ」 郭言葉の抜けたひまりさんと土方さんは二人の世界に入っているようで、私と沖田さんの姿には気付いていない。 「似合ってる」 ひまりさんに向ける彼の目はすごく優しくて、愛しい人に見つめている熱っぽいもの。 ふと、彼女が付けている簪が目に入った。 青いトンボ玉ついたシンプルな簪。 あれって……。