「え、沖田さん!?」 「俺が呼んでくるから戻って──」 「ひまり」 ふと、土方さんの声がした。 微妙に開いた襖の向こうからその声が聞こえた。 一瞬私が彼に呼ばれたのかと思った。 でも、覗き込んだ座敷を見て、私を呼んだんじゃないと気付く。 「トシさん……」 月明かりが差し込む座敷で土方さんと芸妓のひまりさんが抱き合っていたから。