「僕だったら嫌なら嫌って言うけどね」 木に寄りかかりながら流し目で見てくるその人、沖田さんはいつも私を冷たい目で見る。 理由は私が嫌いだから。 嫌いなら私に構わなければ良いのに、よく絡んでくる。 意味が分からない。 「総司!何でお前この子に──」 「酷いこと言うのかって?嫌いだからに決まってるだろ」 平助君が沖田さんに食って掛かろうとしたけど、彼の威圧感に押し黙る。